2022年8月~ 3回コース 対話するチームをつくる! グラフィックファシリテーション実践講座(終了)
「見える化/見せる化」が、「聴ける化」「話せる化」につながる! 組織開発、コミュニティ・オーガナイジングのベースづくりに。
※当イベントは終了いたしました。今後も引き続き開催予定ですのでイベント情報ページにてご確認ください。
日程:第1回 2022年8月11日(木)、第2回 2022年8月20日(土)、第3回 2022年9月3日(土)
会場:コクリエ・ラボ(地図)
こんなことを学びます
1on1からチームMTG、プロジェクト会議まで、多様なメンバーがお互いを尊重しながら共創・協働するために必要不可欠な「対話」の場をホールドする、「見える化」のスキルとマインドを、全5回の実践的なワークショップスタイルで学びます。
グラフィック・ファシリテーションは、話された言葉や場の雰囲気、感情などを文字やイラスト、図解などで「見える化」することで、「対話」慣れしていない人々や性別、年齢、国籍の違い、障害や病気などのさまざまな事情を抱えたメンバーが対話を進めるためのナビゲーション・メソッド。
「対話」のためのパワフルなツールとして、組織開発やチームビルディングから、事業&サービス開発、マーケティング、まちづくりや医療・福祉・対人援助など、さまざまな分野で活用が広がってきています。
「見えるように描く」ことで起こること
「対話」を促すためのファシリテーションって、簡単なようでいて、実際はなかなか難しいもの。ただ会議を進行すればいい、というわけではありません。
しかし、「見えるように描く」ことによって、ファシリテーションの一部が自然に実践され、かつ参加者同士をスムーズに対話へと誘いやすくなります。
現段階で私は、「見えるように描く」メリットを、下記の6つにまとめています。
- 幅広い分野・事情を抱えた方の参加を“保証”できる
- ファシリテーターが話を“傾聴”していることをリアルタイムで証明できる
- 話の内容を“俯瞰”できる
- “外在化”によって意見と人格を分離できる
- かいたものや余白が“問い”に変わる
- “沈黙”を大切に扱える
「見える化」は、もろ刃の剣…だからこそ、描く人には、「謙虚に、丁寧に」向き合ってほしいんです
上記でも述べたように「見えるように描く」ことは非常にパワフルです。つまりメリットが多い一方で、扱い方を間違えると、容易に人を傷つけたり、対立を生んだりする可能性があります。
例えば、描くことでそれが絶対に正しいこととして取り扱われてしまったり、描かないことで無かったことにされてしまったり、話をまとめることで意味合いが変わってしまったり…。もしも自分が発言者で、仮に意見をないがしろにされたと感じてしまったら、怒りや悲しみなどの感情を覚えてしまうのではないでしょうか。
この1〜2年、グラフィック・レコーディングやグラフィック・ファシリテーションに関する書籍が数多く出版され、「見える化」による場づくりが身近になってきました。これ自体わかりやすく楽しげなイメージがある一方で、見落とされがちな「功罪」について、これからグラフィック・ファシリテーションを学ぶ人にはしっかり認識したうえでチャレンジしてほしいと感じています。
この講座は、そんなパワフルでもろ刃の剣である「見える化」を効果的に扱うために、かつ誰も取り残さないはずの道具が誰かを取り残し傷つける武器にならないようにするために、そして描く人が、常に謙虚に自分自身を振り返りつつ問い直しながら丁寧に現場や人に向き合ってほしいと願い、企画しました。
特に、ご自身が所属する組織の中で、多様なメンバーが安心して対話できる場をホールドするための「ファシリテーション」と「見える化のスキルとマインド」を仲間とともに体験し、対話しながら実践とともに学んでいただくようデザインしています。
関係性の質を育てる「対話」を日常の中に埋め込んでいくために…
MIT組織学習センター共同創始者のダニエル・キム氏が提唱した「成功循環モデル」によると、
- 関係性の質が上がると思考の質が上がり、
- 思考の質が上がると行動の質が上がり、
- 行動の質が上がると結果の質が上がり、
- 結果の質が上がると関係性の質が上がる、
といわれています。この「関係性の質」を向上するために、チームビルディングや組織開発で重視されているのが「対話」であり、それが参加者一人一人の背景を尊重し、お互いにとってより良い道を共に考えるコミュニケーションになるのです。
しかし、実際に「対話」していくためには、メンバーそれぞれの対話のスキルや、対話を生むためのデザイン、そして「ファシリテーション」が必要になってきます。研修などの特別な場で対話することは、きっかけにこそなれ「日々のチーム運営」の中に埋め込んでいくことはなかなか難しいといえるでしょう。
そういった面からもこの講座は、メンバーが本音を出し合い、互いに尊重しながら対話を重ね、学び合いながら共創・協働するチームづくりを本気で活用したい方に、ぜひ一緒に学んでほしいと考えています。
参加後のイメージ
所属している組織(会社、家族、PTAなど)の中で行われるミーティングや1on1などで、すぐに活用できるスキルが身に付く